おかげさまで、応募総数280点もの作品が集まりました。
ご応募いただいた作品は、審査員による厳正なる審査の下、各賞を選考いたしました。
たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
柿本 ゆかり
中学軟式野球部の公式戦、欲しかった一点をようやく取った
この瞬間、大切な一点の想いが伝わってきました。
どうしても欲しかった、念願の1点が入った!その瞬間を切り取った力のある作品。これは必死でホームを踏んで、流れるプレイの時間が一瞬止まった安堵感をうまく捉えている。
どこかドキュメンタリー映画のワンシーンのようなモノクロームの感覚、きっとカラーだと、この臨場感は伝わらなかったのかもしれない。
タイトルもいい。少年は、1点が宝物であり母親からすれば、毎日泥んこになって野球をする元気な息子はまさに宝物である。ドラマを感じる力のある作品だ。
石川 美帆
中学生になった友達とふたりで南吉さんの下宿へ行き
机の前で南吉さんを思い浮かべました。
あまりにも自然でこの写真の良さがどこにあるかを説明しにくいが、
まだあどけなさが残る仲良しの新中学生が南吉の下宿を訪ね
きっと何かを感じたのであろう。
何とも飾らない、カメラを向けられても演技しない二人の表情がいい。
郷土を愛する、もっと知りたいという健気な気持ちが伝わる
心が和む1枚といえよう。
このまちに生まれ、このまちを愛していく、
まさにわがまちは温かい宝物である。
岡本 憲治
大好きなおばあちゃん
大好きな娘
おばあちゃんが入院中、
帰り際に手を伸ばして
おばあちゃんと
サヨナラの握手
言葉が出ない位
嬉しかったです
入院しているおばあちゃんに、我が娘がサヨナラの手を握る。
登場しているのは手だけであるが、画面には見えないがおばあちゃん、娘、
そして微笑みながらシャッターを切っているお父さんの姿が想像できる。
家族の関係が薄れていく現代にあって、誰もがお互いに宝物であり、ほのぼのとした愛情を感じさせる1シーンである。
写真としてはスナップ的ではあるが、今回のテーマにぴったりの作品である。タイトルも、コメントも素晴らしい。
萩野 洋平
いつも元気いっぱい。我が家の宝です。
子供さんをテーマにした写真は当然多いが、
見ての通り生き生きとした2人の元気なお子さんの表情、ポーズ、
そしてバックの構図も素晴らしい。
きっと弟はお兄ちゃんを頼り、兄は弟を可愛がっているだろう、
そんな日常の仲の良さが伝わってくる。
お互いに掛け替えのない宝物なのであろう。
いつまでも仲良くしてほしいと願います。
今回の公募点数280点の作品が集まり、なおかつ下は9歳から81歳の幅広い方々から応募いただき
今更ながら皆様の写真へのご興味の深さに驚かされと共に応募された方々に深く感謝申し上げます。
審査にあたり今回のテーマであります「わたしの大切な宝物」を念頭に入れ、
作者の思い、伝えたい事などに重きを置き、光、構図、色合いなどを含め審査をさせて頂きました。
いずれも甲乙つけがたい大変素晴らしい力作ばかりでございましたが審査員協議の上、
各賞を決めさせて頂きました。
フォトグラファー 日本広告写真家協会会員 西川 文章